2009年10月8日木曜日

「おやちゃい」ってなんだ!

今月12日に、COP10一周年前フォーラムとして、イベントがあります。
そこで、この「おやちゃいプロジェクト」について、お話する機会をいただきました◎
昨日、台風の前のおやちゃいたちをみた後、その打ち合わせがありました。

今まで長い経験の中で、「生物多様性」について考え、行動してきた方々の前で、
この「おやちゃいプロジェクト」について説明させていただきました。

そこであがった声…

「お野菜を『おやちゃい』ということは、
お野菜を一生懸命育てている農家の方々からしたら、
ふざけてる!と思うのではないか?」

「世界の半分の人々が飢えで苦しむ中、虫に食べさせるための野菜があっていいのか?」


まさに、その通りだと感じました。
私達は、このことを忘れてこのプロジェクトをやっては決していけないんだ、と思いました。

自分達が生きるために一生懸命お野菜をつくっている方々や、
食べ物がなくて、飢え苦しんでいる方々がたくさんいるこの世界で、
私たち日本人の多くは、野菜の花を愛でたこともなく、野菜の育つ過程を知ることもない…。

元の種がいつの間にか外国産になっても気づかない。

けれど、お店に行けば何でも手に入る。

そんな私たちは、生きているのではなく、生かされているのかもしれないと思いました。



打ち合わせの帰り道、貴船学区の方が話してくださいました。

「終戦直後は、グラウンドを耕して、さつまいもを植えたもの。
野菜は贅沢品で、食べられる野草を探して食べていた。

そんな時代を経験したからこそ、わたしたちは、‘生きる’術を知っている。

けれど、わたしの孫が大人になり、もし何もなくなったとき、
孫達は‘生きる’ことができるだろうか?
‘生きる’術を知っているだろうか?」

この『おやちゃい』プロジェクトは、まさに日本の今の課題なんだと強く感じます。
私たちがいかに恵まれているか、生かされているか。
そして、いかに今の状態が恐ろしいことか…
それをこのプロジェクトから伝えていかなくてはいけません。

「おやちゃい」というかわいい名前に隠された本当の意味を、
改めて心に刻んだ一日でした。


いきもののつながり、普段なにげなく食べているお野菜の一生を
みながら、想いながら。

‘生きる’ことを感じてください。

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